敏感肌の原因と改善方法を正しく知る

敏感肌に悩んでいる女性

 

あれ、いつも使っている化粧品なのにピリピリしみる・・・

 

毎年春先になると、顔がムズムズかゆくなったり、赤みを帯びたりする・・・

 

こうした症状に悩まされている方は、敏感肌になっているケースが多いです。いま、日本の女性の8割が敏感肌になっているといわれるほど、ポピュラーな肌の悩みになっている敏感肌。

 

ハウスダストや花粉、ホコリやさまざまな汚染物質などが肌に触れることで何らかのダメージを受けるのが主な症状ですが、生まれつき敏感肌という方はなかなかいません。

 

つまり、後天的な理由である日突然かもしくは、年齢を重ねるごとに徐々に症状が現れるというのが敏感肌の特徴です。

 

症状の差こそありますが、重くなってしまうとどんな化粧品も合わなくなるなど非常に厄介な敏感肌は、早めの対策で改善させて置く必要があります。

 

原因を正しく知ることが、間違った対策をやらないポイントです。

 

 

敏感肌はバリア機能が弱っている状態

トラブルのない状態の肌は、スキンケアや化粧などをしても刺激を感じることはほとんどありません。

 

なぜなら、皮膚表面には自然のバリア機能が存在しており、外的刺激から皮膚を守る役割を担ってくれています。

 

ではういう物質によって肌のバリア機能は作られているのでしょうか。これは大きく4つの要素から成り立っています。

 

バリア機能をつくる4つの要素
皮脂膜 皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から出る汗が混じり合って(乳化)できるクリーム状のものが皮脂膜。皮膚の最も外側に形成され、外部刺激からの保護と肌内部の水分蒸発を防ぐ役割があります。
角層(角質層) わずか0.02mmと言われる角層は、角質細胞が約20層にわたって積み重なっています。水分を約20〜30%含んでおり、こちらも外部からの刺激をガードしたり水分の蒸発を防いでくれます。
NMF NMFは天然保湿因子とも呼ばれ、新陳代謝によってたんぱく質から放出されたアミノ酸が主な成分。肌内に水分を取り入れて逃がさない性質があり、角質層の水分キープに大きく関わっています。
セラミド 角質層のすき間を埋めるセメントのような役割をしているセラミド。細胞同士をぴったり密着させることで水分が逃げるのを防ぎ、強固な肌作りに貢献しています。

 

しかし、何らかの原因でそのバリア機能が崩壊してしまうと、上に上げたような皮膚刺激が起こってしまうのです。

 

敏感肌に傾いてくると、いつも使用している化粧水なのにヒリヒリ沁みてしまったり、洗顔しただけで過度に乾燥してしまうなどの変化が起こります。

 

こんな症状に注意!敏感肌が引き起こすさまざまな肌トラブル

肌が敏感になってしまっているとき、お肌の表面は目に見えない大きさの多数の傷が入っていたり、角質層がめくれ上がってしまった状態です。

 

健康な肌であれば、肌表面にはバリア機能が備わっており、外的刺激から肌を守ってくれているのですが、敏感肌に傾いているときはバリア機能もうまく働かなくなります。

 

肌内部の水分も蒸発してしまうので、極度の乾燥状態になります。

 

この状態は乾燥性敏感肌と呼ばれており、洋服のこすれや温度変化、花粉やハウスダストなど、ありとあらゆる外的刺激に反応を起こし、強い痒みや痛みを引き起こしてしまいます。

 

また、敏感肌による乾燥は、しわの原因となってしまうことも多くあります。たっぷりと潤いのある肌は、押してもプルンとはね返ってくる、まるでウォータベッドの様なお肌です。

 

しかし、水分量が低くなると皮膚そのものが全体的に沈み込んでしまい、表情の変化に伴ってその跡が残ってしまい、深いしわとなっていきます。

 

日頃のストレスや不規則な食生活は敏感肌の原因に

ストレスで身も心もボロボロの女性

 

スキンケアさえきちんとしていれば、皮膚を健康に保つことが出来るわけではありません。

 

皮膚は表面上の衛生状態だけでなく、体の健康状態や心のストレス度合いとも深く関係があります。

 

不規則になってしまいがちな現代人の食生活や生活リズムは、敏感肌だけでなく、大人のアトピー肌や乾癬など、完治の難しい皮膚の病の大きな原因とも言われているほどです。

 

肌は食生活を映す鏡

チョコレートやナッツ類をたくさん食べるとニキビが出来やすくなる、コラーゲンたっぷりのお料理を食べると翌朝は肌がプルプルになる・・・というように、私達の皮膚は、普段から口にしているものにダイレクトに影響を受けています。

 

ですから、ジャンクフードばかり食べていたり、お肉や甘いお菓子ばかり食べていたりと、バランスの悪い食生活を続けていると、やはり敏感肌の原因となってしまうのです。

 

また、ストレスと言われる目に見えない心への負担は、体全体のシステムを動かす中枢である自律神経に大きく影響を与えます。

 

体内が正常に動いていないと、やはり肌も健康に保つことは難しくなってしまいます。

 

食物アレルギーが敏感肌の原因の場合も

無意識のうちにアレルギーの原因の一つとなってしまっているのが食べ物です。

 

健康な体であれば何も問題のない食べ物だとしても、免疫力が下がっていたり、ストレスを抱えていたり、普段以上に疲れていたりすると、体内の免疫システムに異常が起こり、皮膚に影響が出てしまうことがあるのです。

 

敏感肌というと、過剰な乾燥状態やアトピー、紫外線の影響などがパッと思いついてしまい、食べ物が原因だと突き止めるまでに時間がかかってしまうこともあります。

 

症状が軽度のうちは自分自身のセルフケアで何とかしようとされることが多いので、長期間敏感肌が治らないことも多いようです。

 

食べ物アレルギーが原因で敏感肌になっている場合、それを治療するためにはその食べ物を摂取しないことが唯一の方法です。

 

原因となる食べ物の特定は、病院での血液検査等で行うことができます。

 

むやみに化粧品を変えるのは敏感肌の改善に逆効果も

いつもの化粧品に迷いが出て別のにしようか考えている女性

 

敏感肌がなかなか治らないからといって、化粧品を次々と変えることはおすすめできません。

 

まず、お肌が敏感な状態になってしまっている原因の多くは、化粧品ではありません。敏感肌が改善しないからといって、化粧品を変えるたびに肌には負担がかかってしまうのです。

 

肌は、ターンオーバーによる約28日周期で全て新しい細胞に生まれ変わります。

 

痛んだ状態の肌が全て生まれ変わるまでにも最低28日以上かかりますので、刺激の少ない化粧品でのシンプルなケアを継続して続けていくことが大切です。

 

敏感肌の多くは、肌が強い乾燥状態にありますので、たっぷりと肌を潤してくれる保湿力の高い化粧品がおすすめです。

 

肌がたっぷりと潤った感覚が得られるまで何度か化粧水を重ねて使用し、その後、乳液やクリームを使って水分が蒸発しないようにします。

 

ひとつの目安として、全て塗り終わった状態で肌に触れ、サラサラとしていれば使用量が足りません。

 

化粧水は肌が少しひんやりして感じるまで、乳液やクリームはベタベタしない程度にしっかりと塗り広げましょう。

 

頻繁に化粧品を変えることは肌にとって負担になる行為ではありますが、化粧水や乳液、美容液やクリームを塗布した際に、沁みるような痛みを感じたり、ひりひりしたり、赤みがでたりしてしまった場合には、その化粧品が肌に合わないことが考えられます。

 

そんな場合は無理に使用を続けず、肌にやさしい低刺激の化粧品に変更してみるのも一つの方法です。